東京都世田谷区Sハウス(2)
モノトーンで統一した、2階リビング+吹抜けの住宅東京都世田谷区に建つ、木造2階建て + ロフトの「上質な家」。光と風を取り込む心地よい住まいを大切にしながら、設計力と技術力で、性能とデザインのどちらも諦めません。
外観・玄関
濃いグレーと白のジョリパット仕上げが特徴の外観です。左官による塗り壁ならではのやわらかな質感が、二色のコントラストをきつくしすぎず、落ち着いた表情にまとめています。重厚感のあるファサードに対して、バルコニーのスチール製手すりが軽快さを添え、全体が重くなりすぎないよう均衡を取りました。日中は陰影がくっきりと外壁に現れ、夜には窓からこぼれる灯りが浮かび上がる——時間帯によって異なる表情を見せる外観です。
LDK・リビング
外観のモノトーンの色合いが、そのまま内部まで連続しています。玄関を入ってからLDKに至るまで色調が途切れないため、内と外がひと続きの空間として感じられます。モダンな色使いでまとめた空間の中で、吹抜けを貫く鉄骨階段がアクセントになっています。2階に配置したことで、周囲の視線を気にせず大きな開口を取ることができ、実際の広さ以上のゆとりが生まれました。
キッチン
オープンキッチンとし、LDKとの一体感を持たせました。調理をしながらリビングの様子が見渡せ、家族との会話も自然に生まれます。色合いもモノトーンにこだわり、キッチンだけが浮いて見えないよう、空間全体のトーンに調和させています。
建築家コメント
敷地は閑静な住宅地の中にあり、周囲を住宅に囲まれています。地上レベルでは視線が気になる環境のため、生活の中心となるリビングを2階に配置しました。そこに吹抜けを組み合わせることで、明るく開放性の高い空間を実現しています。
色合いは、モノトーンを意識して採用しました。色数を絞ることで、この住宅のシンプルな形状がより際立ちます。外観から室内まで一貫した色調でまとめることで、全体に統一感のある佇まいになりました。
寝室・居室
居室は将来2部屋に分割できる構成です。子どもの成長に合わせて間取りを変えられるよう、あらかじめ余白を残しました。採光と収納にも配慮し、家族それぞれの時間を大切にできる、心地よいプライベート空間としています。
ロフト
高度斜線ぎりぎりに生まれた空間を活用したロフトです。規制によって生じた屋根まわりの余白を、収納にもこもれる居場所にもなる空間へと転換しました。下階のLDKとは、開放性の高いスチール製手すりを介してつながっています。視線が遮られないため、こもりながらも階下の気配が伝わる、ほどよい距離感の場所です。