東京都世田谷区Sハウス
コンパクトな面積に、吹抜けと続き間で余白をつくった住宅東京都世田谷区に建つ、木造2階建て + 吹抜 + 防音室の「上質な家」。光と風を取り込む心地よい住まいを大切にしながら、設計力と技術力で、性能とデザインのどちらも諦めません。
外観・玄関
シンプルな箱型のフォルムに、素材の質感でアクセントを添えたファサードです。アルミルーバーを纏わせることで、閉じすぎず開きすぎない、軽快な印象の外観をつくりました。昼はルーバーの陰影が壁面に表情を与え、夜になるとルーバーの隙間から漏れる光が建物全体をやわらかく照らし出します。日中の陰影と、夜に浮かび上がる灯りのコントラストを楽しめる外観です。
LDK・リビング
コンパクトに収まったLDKです。上部は吹抜けとし、天井の高さで開放感を持たせました。吹抜けを介して光が部屋の奥まで届くため、床面積の数字以上の明るさを感じられます。続き間の和室とは、仕切りを開け放てば一体的に使うことができ、つなげることでより豊かな生活空間になります。床はアカシアの無垢フローリングをオイル仕上げとし、木目のはっきりした表情が空間に温もりを添えています。
建築家コメント
面積的な制約が強い敷地でした。第一種低層住居専用地域に指定されており、建てられる規模には限りがあります。
こうした条件で意識したのは、コンパクトに収めることだけではありません。限られた面積の中に、どう空間の余白をつくり出すかに注力しました。数字上の面積を増やせない以上、感じられる広がりを設計でつくる必要があったからです。
寝室・居室
居室はいずれも採光と収納に配慮した設計です。限られた面積の中でも、光の入り方と収納量のバランスを丁寧に検討しました。家族それぞれの時間を大切にできる、心地よいプライベート空間としています。
洗面・水廻り
2階のLDKに隣接して、水廻りを設けています。同じ階に水廻りを集めることで、生活動線を短くまとめました。洗面台は既製品を採用し、第一種低層住居専用地域による高度斜線の制限ぎりぎりの天井高さで設置しています。制約の中で無駄なく空間を使い切った設えです。収納式の物干しワイヤーを備えており、天候を選ばず部屋干しもできます。
和室
LDKと連続する和室です。障子の上部は開放されており、障子を閉めた状態でも、吹抜け上部のサッシから空を望むことができます。閉じても光と眺めを失わない、この家ならではの工夫です。障子そのものが、空間にやわらかい表情を添えるインテリアのアクセントにもなっています。