埼玉県川越市Oハウス
座卓を生活の中心におく住空間埼玉県川越市に建つ、木造2階建て + ロフトの「小さくても良い家」。
外観・玄関
区画整理された住宅地。南西方向が閉ざされた敷地のため、光と風をどう導くかが計画の出発点となりました。単純に外へ開けばプライバシーが守れません。外部との緩衝帯を設けることで、閉じすぎず、開きすぎない構えとしています。
LDK・リビング
「家族みんなが自然と集まる場所を」というご要望への答えが、掘りごたつでした。座卓を部屋の中心に据え、キッチンとつなげる。そうすることで、リビングとダイニングの境界があいまいになり、誰もがひとつの場所に集まりやすくなります。廊下を極力なくし、25坪の敷地に20畳のリビングダイニングを確保しました。
キッチン
キッチンと掘りごたつの座卓は、つながっています。しかも天板の高さを揃えました。食事のときは団欒の場に、作業のときは家族みんなのワークスペースに。座卓と同じ高さのテーブルを足せば、大人数での食事会やホームパーティーも楽しめます。
建築家コメント
区画整理された住宅地に建つ住宅です。南西方向が閉ざされているため、光・風の導き方に注意をして建築計画を進めました。単純に外に開くとプライバシーが確保しにくいため、テラスを外部との緩衝帯として設け、外と内を結びつけています。
お客様の「家族みんなが自然と集まる場所をつくりたい」というご要望には、掘りごたつという日本古来の団欒の場をつくることでご回答させていただきました。
掘りごたつの座卓をキッチンとつなげ、部屋の中心に設けたことで、リビングとダイニングの位置づけをあいまいにし、みんながひとつの場所に集まりやすくしています。ご家族での団欒はもちろんですが、掘りごたつの天板とキッチンの天板の高さを合わせてあることによって、家族みんなで作業スペースとして使うこともできますし、座卓と同じ高さのテーブルを足せば、大人数での食事会やホームパーティーも楽しめます。
ご家族みんながゆっくりくつろげるように、広がりのある開放的な空間にしたいという思いから、廊下を極力なくし、25坪の敷地に20畳という広々としたリビングダイニングをつくったことも、答えのひとつになったかと思います。
このように、お伺いしたご要望をもとにお客様と一緒にプランをつくり上げていくのも、注文住宅の醍醐味のひとつではないでしょうか。
ルーバーデッキ・屋外空間
浴室と寝室、その両方に面する半屋外のテラス。目隠しの木製ルーバーが、屋外と屋内をほどよく仕切ります。隙間から風は通り抜け、外からの視線は届かない。単純に外へ開けばプライバシーが守れない敷地で、このルーバーが「開くこと」と「守ること」を両立させました。閉ざされた南西の条件を、外部との緩衝帯となるこの場所が解いています。
階段・動線
ロフトへの階段は、家具階段としました。踏み板の下がそのまま収納になるため、階段が占める床面積を収納量に変換できます。25坪の敷地で大容量の収納を確保できたのは、この一手によるところが大きい。しかも、木の箱を積み上げたような佇まいが、空間のアクセントにもなっています。
寝室・居室
寝室や個室には、目隠しルーバーを設けました。風を通したい。しかし窓を開ければ、外からの視線が入り、防犯上の不安も残る——この相反する条件を、ルーバーが同時に解きます。羽根の隙間から風だけを通し、視線は遮り、外部からの侵入も防ぐ。安心して窓を開けたまま眠れる、それがこの家の個室です。
浴室
浴室の窓は、目隠しルーバーに囲まれたテラスへ大きく開いています。窓を開け放てば、外の空気を感じながら湯に浸かる——半露天風呂のような入浴が、住宅地のただなかで成立します。ルーバーが視線を遮っているからこそ、思い切って開くことができました。
ロフト
家の中で、いちばん見晴らしのよい場所。それでいて天井は低く、こもるような落ち着きがあります。狭小住宅にあえて設けたこの余白が、暮らしにゆとりを与えました。ふだんは自分だけの居場所として、来客があれば寝室として。限られた床面積を、使い方の幅で広げています。