埼玉県ふじみ野市Nハウス

L型に囲んだテラスで、街に閉じず、暮らしに開く埼玉県ふじみ野市に建つ、木造2階建て + ロフトの「上質な家」。

外観・玄関

分譲地の一区画に建つ住まい。この地域には、良好な住環境を守るための地区計画が定められています。お客様のご要望に応えることはもちろん、街の雰囲気をこわさないよう、ボリュームとデザインを慎重に決めていきました。

外観(昼) 外観(夜景) 外観(夜景)
玄関

LDK・リビング

「家族がリビングに集まる家に」というご要望。しかし分譲地では、単純にリビングを外へ開くとプライバシーが守れず、昼も夜もカーテンを閉め切ることになってしまいます。そこで居室の配置を何パターンも検証し、たどり着いたのがL型のプランでした。テラスとリビングを合わせた広さは16帖。実際の面積以上の広がりを感じられます。

LDK LDK LDK LDK
リビング

キッチン

2階のキッチンからは、玄関の気配が伝わります。スキップフロアで生まれた隙間を通して、家族が帰ってきたことが自然とわかる——そんな小さな心づかいを、間取りに仕込みました。

キッチン

建築家コメント

埼玉県ふじみ野市の閑静な住宅街にある、分譲地の一区画に建てられたデザイン住宅です。この地域は、良好な住宅環境を守るために地区計画が定められています。住宅を設計していく上で大切なこととして、お客様のご要望だけでなく、この住宅が街の雰囲気をこわさないよう注意して、ボリュームやデザインを決定していきました。

ご要望として「冬は日光が入り暖かく、夏は風通しがよくて涼しい住宅」という住環境面に加えて、家族がリビングに集うような計画を求められました。敷地は分譲地であるため、単純にリビングを外に開くとプライバシーが確保できず、昼間・夜間ともにカーテンなどを閉めることになってしまいます。

そこで、リビングやその他の居室の配置を何パターンも検証し、プランをL型としました。L型配置とあわせて、目隠し壁には木製ルーバーを採用し、床はグレーチングとしたことで風を通し、光を心地よく室内に届けてくれます。テラスとリビングを合わせた広さは16帖にもなり、実際の広さより広がりを感じることができます。

2階リビングプランの場合、リビングと1階の個室とが分断されてしまうことが、家族とのかかわりにおいて少し問題となります。そこで、玄関とその上部にある和室を高さ方向にずらすスキップフロアを利用することで隙間をつくり、1階と2階を結びつけるよう設計しました。家族が玄関ドアを開けると、2階のキッチンからわかるようになっています。このような小さい驚きや心づかいも、建築家ならではの住宅設計だと思いませんか。

テラス・屋外空間

L型の建物が囲むテラス。目隠し壁には木製ルーバーを、床にはグレーチングを採用しました。視線は遮りながら、風は通し、光は心地よく室内へ届く。「冬は暖かく、夏は涼しく」というご要望に、設備ではなく設計そのもので応えています。

テラス

階段・動線

玄関と、その上部にある和室を、高さ方向にずらす。このスキップフロアによって生まれた隙間が、1階と2階をゆるやかに結びつけます。2階リビングでありがちな「上と下の分断」を、断面の工夫で解いた計画です。

階段 廊下・動線

寝室・居室

将来2部屋に分割できる設計としています。現在は施主様が自宅での仕事部屋としてお使いですが、お子さまの成長にあわせてロフトへ移るなど、「家庭内引っ越し」で使い方を変えていく予定です。間取りを固定しないことで、家族の時間の変化に住まいのほうが寄り添います。

寝室・居室

収納

玄関まわりにシューズインクローゼットを設けました。しまえるのは靴だけではありません。傘、ガーデニングの道具、子どもの外遊びの道具——外で使うものを、汚れを気にせず置いておける。この使い勝手の良さが、採用の決め手でした。玄関も室内も、すっきりとした状態を保てます。

シューズインクローゼット(SIC)

ロフト

天井高は1.4m。それでも圧迫感がないのは、前面に屋上が広がっているからです。視線が外へ抜けることで、こもれる場所でありながら開放感があります。夏には、ここから花火を眺めることができます。

ロフト

和室

玄関の上部に配した和室。スキップフロアによって半階ずれた位置にあり、1階と2階をつなぐ中継点として働きます。閉じた個室ではなく、家全体の気配が通う場所です。

和室 和室 和室 和室